様々な疾患を扱っている
リウマチ科では抗リン脂質抗体症候群をはじめ、シェーグレン症候群、ベーチェット病、全身性エリテマトーデス、MCTD、全身性硬化症、川崎病、骨粗鬆症、多発性筋炎、関節リウマチ、ループス腎炎、血清反応陰性脊椎炎、掌蹠膿疱症性関節炎、変形性関節症、痛風、などの疾患を扱っています。
主な治療は薬物療法で、痛みを和らげるために対象部位や症状ごとに鎮痛剤やステロイド剤を処方します。その後、痛みが再発しないように体質改善薬が投与されます。体質改善薬は内服薬や筋肉注射、点滴など様々な種類がありますが、長期間に渡って投与しなければなりません。そのため、数週間ごとに尿検査や血液検査を行い、効果を確認します。
薬の処方や様々な検査の処置が看護師の主な仕事ですが、痛みに苦しみ、長い治療に耐えている患者さんやその家族のケアも求められています。リウマチ科は患者さんへの配慮が大切な部署だといえるでしょう。
職場によって仕事内容が異なる
リウマチ科の仕事は病棟とクリニック・外来で異なります。
病棟は患者さんの日常生活の介助やメンタルケアが主な仕事です。病気の進行具合によっては骨の変形などを引き起こし、激しい痛みが生じることもあります。自分では動かせず、食事や寝返り、トイレの介助など日常生活で看護師のサポートが必要になるケースも少なくありません。これらの介助は腕力や体力を必要とする作業も多いので、体力に不安のある人は事前に運動するなどして体力をつけておきましょう。
また、患者さんによっては、体の一部が変形していたり、痛みが強かったりすることもあります。コミュニケーションを通して、患者さんの気持ちを支えていくことも看護師の大切な仕事です。
クリニックや外来では血液検査や尿検査、MRI、レントゲンなど様々な検査を行っています。医師の指示に従って検査を補助するのが看護師の主な仕事です。ほとんどのクリニックや外来は予約制なので、医師の診察にかかる時間を把握して患者さんの予約を管理することもあります。
リウマチ看護に携わる看護師は、薬剤に関する正しい知識を持ち、薬剤の特性やリスクに応じた指導をしなければなりません。また、異常な症状が出た時や緊急時は迅速に対応し、患者さんと医師、作業療法士など他の医療従事者のパイプ役となることが求められています。